自然保護助成基金助成成果報告書
Online ISSN : 2189-7727
Print ISSN : 2432-0943
第29期プロ・ナトゥーラ・ファンド助成 海外助成
ブータン王国の絶滅危惧種シロハラサギにおける採餌パターンに基づく保全活動 ―シロハラサギ保全グループ―
カンドゥ ペマゲール ジョージ A.ブンルングリ サラ
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2020 年 29 巻 p. 359-372

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抄録

シロハラサギ(WBH)は,その基本的な生態も種の理解もあまりされないままに,絶滅の危機に瀕している.この研究の目的は,シロハラサギの残された最大の個体群の1つが生息していると思われるブータンの2つの河川流域におけるシロハラサギの採餌時の微小環境の選択性,採餌行動,およびその食性(餌の嗜好性)を分析することであった.河川の瀬と淵は,採餌行動観察で,80事例と62事例が得られ,最も一般的に使用される微小環境であった.シロハラサギは魚の3つの属(GaraSalmo,およびSchizothorax)を主に摂食し,その中でSchizothorax(64%)がもっとも優占される属であった.本研究は,既存の知識の不足部分を埋め,川という生息地のさらなる保全とシロハラサギの種の長期の保全のために必要な餌資源の増殖のために,効果的な政策と管理を支える証拠を提供することになる.

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© 2020 本論文著者
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