日本古生物学會報告・紀事 新編
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465. 九州産の白亜紀おうむ貝類化石
松本 達郎天野 昌久
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1964 年 1964 巻 53 号 p. 173-178_1

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抄録
鹿児島県獅子島の白亜系御所浦層群中部層 (Graysonitesを産した部層のすぐ下位の三角貝の多い砂岩で, おそらく下部セノマニアン) から1個のおうむがい類化石が得られた。これはParacymatoceras属の新種を代表する。本種は同属の模式種P.asper (欧州のチトニアン産) と同様に, 殻の腹面中央に浅いくぼみがある。白亜紀のParacymatocerasの既知種にはこのくぼみがないのに対し注意すべきである。縫合線は波打っており, Cymatoceras semilobatus (イソド南部の上部アルピアン) やCenonmanensis (欧州のセノマニアン) よりも波が強い。本種がP.asperの直系子孫か, やや波打った縫合線をもつ部類のCymatocerasのある種類から, 側枝として進化したものかは, とくに下部白亜系産のものを今後探求してよく比較しないと, 断定できない。
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