精密工学会学術講演会講演論文集
2002年度精密工学会秋季大会
セッションID: C18
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生産原論(2)
熊本県江田船山古墳出土大刀の銀象嵌銘と5世紀の製鋼技術
*鈴木 勉
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抄録
熊本県江田船山古墳から出土した大刀の銀象嵌銘は、作刀技術に関する内容を述べていると考えられてきたが、筆者はその銘文を文献と近現代の作刀技術を比較しながら検討した結果、その大刀が生まれた5世紀の日本の製鋼技術について具体的に詳しく述べていることが明らかになった。作刀技術が弥生時代末期に日本列島にもたらされて以来、その実体が明らかにされることはなかったが、この度初めて具体的に列島内の製鋼技術の姿が浮かび上がってきた。その結果を報告する。
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© 2002 公益社団法人 精密工学会
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