抄録
近年,3次元CADデータを活用し,リードタイム削減·コスト削減を実現するツールとしてラピッドツーリングシステムの研究が進んでいる.しかし,このラピッドツーリングにはレーザー光源が主流で造形装置が複雑·高価と言う点や,STLデータを利用したシステムではNCに比べオープン化が困難と言った点など改良の余地が残されている.そこで本研究では,ランプ光源による一点照射を行い,造形物の輪郭部分と中実部分で照射方法を変えることで造形時間短縮とコスト削減を両立した,フレキシブルな造形手法である可変照射法の提案を行うと共に,パソコンNCによるRTシステムの確立を目指すことを目的とする.