抄録
ラピッドプロトタイピングとは製品開発において,試作品を高速に製造する技術をいう.この一種である光造形法は紫外線により硬化する感光性樹脂へ,紫外線レーザを任意の立体断面形状に走査·照射して樹脂を硬化させ,積層することにより立体模型を形成する技術である.光造形法の造形装置において,装置に基準となるワールド座標系を設定し,レーザーをその座標系で指定しても目標値通りに精度よく制御することは難しい.これは装置自体に種々の誤差を持つためである.本研究では装置にキャリブレーションを行うことにより,この誤差を低減させることを目的としている.