抄録
曲がり穴加工は、金型の冷却液通路や油圧部品の油通路などの加工を目的として、従来様々な開発が行なわれてきている。しかし、従来の曲がり穴加工技術の多くは工具本体にアクチュエータを取り付け、工具の形状を制御しながら加工を行なうもので、複雑な機構と高精度な制御を必要とした。そこで、曲がり穴加工をできるだけシンプルな機構で実現するため、あらかじめ進みたい方向にわずかに穴を加工する動作と、工具自らがその加工された穴に倣うという動作を繰り返すことにより曲がり穴を加工する方法を開発し、曲がり穴が加工できることを前報までで報告した。本報告では、その加工速度について検討し、その加工条件の選定法と加工速度の限界について確認したので、その結果を報告する。