精密工学会学術講演会講演論文集
2006年度精密工学会春季大会
セッションID: A17
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デジタルスタイルデザイン(2)
リバースエンジニアリングソフトMOSAICの開発(第1報)
基本構想と適用事例
*松崎 幸一鈴木 宏正
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抄録
 我々は測定データの取り込みからNURBS曲面生成までを一貫して自動的に処理し、かつ3次元CADの面構成手法に近づけたリバースエンジニアリングソフトを開発した。「セグメンテーション」と「基底面生成」の2つの手法を取り上げる。 セグメント生成は、複数のSeedとProxyを任意の位置に配置し、ErrorMetricをK–means法で最小化するリージョングローイング手法であるが、Proxyを平面とすることで、面の流れに沿ったセグメントが生成されることが分かった。また特徴形状付近でErrorMetricが急変するためにグローイングが止まって特徴形状が正確に復元できた。この場合細長い面が生成されてしまう問題点があるが、これを解決するためProxyを2次曲面とすることで隣接間が合成されてCADに近い面構成を実現できた。 基底面生成は曲面を弾性体モデルとして考えてエネルギー最小化理論で解くが、セグメントが4辺形にはならないのでセグメントの外側で点群が一部欠落する問題点がある。これを解決するため我々は陰関数曲面をもちいて点群補間を行った。 自動車関連の形状データで2モデルの適用例を紹介する。計算時間は数分&tile;1時間程度であった。
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© 2006 公益社団法人 精密工学会
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