抄録
消化管の手術後に行う導通試験の時間短縮のため、慣性反力走行による滑らかな表面を持つ走行カプセルを提案し、基礎実験と理論解析を行ってきた。その結果、カプセルと走行面間に乾性摩擦が存在する場合には、適正な条件を与えれば順調に走行することがわかった。今回はカプセルの更なる小型化を行い、走行実験により動作を確認した。また、入力波形の検討を行い、より少ないエネルギーでより速く走行する条件を、シミュレーションと実験により求めるとともに、カプセルの温度上昇についても調べ、実用化の可能性について検討した。