抄録
現在までのタスクスケジューリングを実装したデスクトップグリッド環境での計算粒度は一定のタスクを用いてスケジューリングアルゴリズムRRを詳細に評価してきた。しかし、進化ロボティクスなどの実問題ではタスクの計算粒度が不均一となる。そのため、タスク粒度の不均一な問題に対するスケジューリングアルゴリズムの性能を検証する必要がある。本稿では進化型マルチロボット問題を扱い、同期待ち時間が必要な各個体の個体評価計算をタスクスケジューリングによって分散計算させる。特に、今回の実験では世代交代の際の同期処理回数に着目し、スケジューリングアルゴリズムWQとRRの性能比較を行う。