抄録
光学部品用の射出成形用金型を実用化するために,ダイヤモンド工具を用いてコバルトレス超硬合金に微細加工を施す.精密平面研削盤の砥石軸頭を工具頭に改造し,V字型ダイヤモンド工具を取り付ける.研削盤に搭載したロータリーテーブルにより超硬合金製円板を定速回転させ,ダイヤモンド工具を定速で連続的に切り込むことにより,1回転あたりの切込み0.48μmで溝深さ5μmまで平均切削速度10.2m/minでV溝正面切削加工する.切削長さ100m加工毎に工具形状を無酸素銅に転写し,刃先後退量を計測する.単結晶ダイヤモンド工具では,500mの切削距離で約5μm後退したが,多結晶ダイヤモンド工具では3,000mの切削距離で約2.5μmの後退であった.