主催: 公益社団法人精密工学会
会議名: 2017年度精密工学会春季大会
開催日: 2017/03/13 - 2017/03/15
プラスチック射出成形では、成形品に塗装を行わずにメタリック塗装調の色彩を得るために、光輝材であるアルミニウムフレークを樹脂に混ぜて成形する場合がある。しかし、この場合、成形品のフローフロント会合部において、その周辺部分とは光沢の異なった色むら状のウェルドラインが引き起こされることが問題となっている。本報告では、電磁誘導加熱・冷却樹脂流動制御射出成形金型をアルミフレークが含有されたポリプロピレンの射出成形に適用した。その結果、金型を加熱しながら樹脂流動を制御することにより、色むら状のウェルドラインを抑止できることが明らかになった。また、成形品における光の反射率を測定し、色むらの発生がフローフロント会合部付近におけるアルミフレークの配向に起因していることを確認した。