精密工学会学術講演会講演論文集
2017年度精密工学会春季大会
セッションID: A31
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誘導加熱・冷却樹脂流動制御金型による光輝材充填ポリプロピレン成形品外観の改善
*畑山 司沙鈴木 秀和檜山 拓也村田 泰彦柏木 章吾
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抄録

プラスチック射出成形では、成形品に塗装を行わずにメタリック塗装調の色彩を得るために、光輝材であるアルミニウムフレークを樹脂に混ぜて成形する場合がある。しかし、この場合、成形品のフローフロント会合部において、その周辺部分とは光沢の異なった色むら状のウェルドラインが引き起こされることが問題となっている。本報告では、電磁誘導加熱・冷却樹脂流動制御射出成形金型をアルミフレークが含有されたポリプロピレンの射出成形に適用した。その結果、金型を加熱しながら樹脂流動を制御することにより、色むら状のウェルドラインを抑止できることが明らかになった。また、成形品における光の反射率を測定し、色むらの発生がフローフロント会合部付近におけるアルミフレークの配向に起因していることを確認した。

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© 2017 公益社団法人 精密工学会
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