主催: 公益社団法人精密工学会
会議名: 2020年度精密工学会春季大会
開催地: 東京農工大学
開催日: 2020/03/17 - 2020/03/19
p. 834-835
近年,地球環境問題の深刻化からSustainable development(持続可能な発展)という考え方が重要視されてきている. このような背景の中,機械装置の小型軽量化が進んでいる.「小さいものは小さい機械で」という概念に着目し,工作物の寸法に見合った加工機を用いる事で,製品製造段階における環境負荷を削減した製品製造を実現することが可能であると考えられる. 工作機械の小型化においては,動作への慣性の影響が小さく高速化が容易であるなど利点が多い一方,従来の小型機はサイズに対する消費電力の比が大きく,一層の省電力化の技術が必要である.そこで本研究では小型部品の製造に適した小型の工作機械を用いると同時に, 工作機械の製品製造時のさらなる環境負荷の低減を念頭に水平面内送り軸のサーボロックを解除して省電力化するアイドリングストップ機能を試作の工作機械に搭載させた. 特に本報では, 実加工をおこなう際にアイドリングストップ機能が加工中に生じる振動に及ぼす影響について考察する.