ガラスレンズは,600 ℃付近の温度雰囲気で金型によるプレス成形して製作される.金型設計や成形条件においてもノウハウによるところが多く,数値化,デジタル化が困難なプロセス技術である.著者らはガラス成形時のCOP(Center of Pressure)を計測することで,ガラス成形プロセスの可視化が可能であると考えている.そこでガラスレンズ用多軸成形機に搭載可能なCOPセンサーを開発した.ガラス成形時に人為的な誤差を発生させて初期性能を確認した結果,硝材の置き位置やヒータブロックの温度分布とCOPとの相関を確認することができた.