主催: 公益社団法人精密工学会
会議名: 2023年度精密工学会春季大会
開催地: 東京理科大学
開催日: 2023/03/14 - 2023/03/16
p. 173-174
高品位な樹脂材料(PA6)の穴加工を実現するために,加工中のドリルに作用するスラスト力を一定に制御できる定負荷加工(CLD)を適用して,その切削特性を検証した.本報では,鋭利な切れ刃形状を有するドリルを用いた場合の切削特性について,一般的な一定速度の送り制御による場合(CFD)と比較して,その有用性を検証した.CLDに切れ刃形状が鋭利なドリルを用いた場合,加工開始直後は工具送り速度は低いが,その後,急激に送り速度が上昇して極めて短時間で加工が終了した.得られた加工穴をCFDと比較して,同等の穴内面性状が得られた.