抄録
【目的】回復期リハビリテーション病院における在宅支援をテーマに他職種を含めた若手・中堅スタッフ,管理者でディスカッションを実施した。【方法】ディスカッション参加者を対象としたアンケート調査を実施した。【結果】「スタッフ間での意見共有ができた」などの前向きな意見が多く聞かれ,また若手スタッフにおいては退院時の在宅支援への意識の向上がみられるようになった。【結論】経験年数に関係なくディスカッションを行うことは,若手スタッフへの教育という効果だけでなく,管理者を含めたスタッフ間相互の意見を交換することにより,組織としての一体感を高める効果があると考えられた。また,ディスカッションで提案された事案を実際の業務に実現化することにより,スタッフのモチベーション向上につながり,組織運営の一形態として有効であると考えられた。