理学療法 - 臨床・研究・教育
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研究と報告
ラット棘上筋腱の加齢変化と運動が血管内皮細胞増殖因子に与える影響
村田 健児金村 尚彦国分 貴徳松本 純一藤野 努高柳 清美
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2014 年 21 巻 1 号 p. 12-15

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抄録
【目的】本研究はラット棘上筋腱を用いて,加齢と運動の影響を血管内皮細胞増殖因子(vascular endothelial growth factor:以下VEGF)およびその受容体(VEGF Receptor-2:以下VEGFR-2)についてmRNAレベルで検討することを目的とした基礎研究である。【方法】Wistar系雄性ラット10週齢(通常飼育群)および6ヵ月齢(通常飼育群・運動群)の各群5匹(合計15匹)を用いて検証した。分析対象は棘上筋腱とし,分析はリアルタイムPCR法を用いた。ターゲット遺伝子は,VEGF,VEGFR-2,Ⅰ型コラーゲン(以下COL1A1)とした。【結果,結論】6ヵ月齢のVEGF mRNAの発現量は10週齢に比較して有意に減少したが,運動によって増加した(p<0.05)。また,COL1A1 mRNAは加齢に伴い減少したが(p<0.05),運動による影響は受けなかった(p=0.433)。
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© 2014 社団法人 埼玉県理学療法士会
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