【目的】COVID-19禍における身体的フレイル,社会的フレイル,身体機能と活動に着目して,6か月間の変化を予備的に調査することを目的とした。【方法】地域在住高齢者16名を対象に,身体的フレイルとしてJ-CHS,社会的フレイルとしてNCGG-SGS社会的フレイル診断基準,身体機能としてSPPB,活動の評価としてLSAを調査し比較した。【結果】身体的フレイルは,「疲労感」が0%から31.3%に増加し,プレフレイルが増加した。社会的フレイルは,「友人の家を訪ねていない」が37.5%から56.3%に増加した。活動はLSA下位項目の頻度において,生活空間レベルが市内・市外の減少は31.3%であり,自宅近隣と比較して高値となった。【結論】身体的フレイルでは「疲労感」,社会的フレイルでは「友人の家を訪ねていない」ことが感受性の高い指標であった。また,市内・市外での活動に対する支援の必要性も示唆された。
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