理学療法 - 臨床・研究・教育
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脳卒中後下肢機能障害、歩行・バランス障害に対する非侵襲的脳刺激
万治 淳史
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2020 年 27 巻 1 号 p. 10-16

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抄録

近年、脳卒中後片麻痺患者に対するリハビリテーションに対する非侵襲的脳刺激の応用に関する研究報告が急激に増加している。対象となる障害は上肢運動麻痺・失語・半側空間無視など多岐に渡る。一方で我々理学療法士が主として担当する下肢機能障害、歩行・バランス障害に対する報告は比較的少ない。更に近年ではそれらの報告も徐々に増えつつあり、一部効果も認められているが、治療方法や機序、対象となる障害要素などは、まだまだ確立されていない。これから治療方法や対象となる障害が明らかになっていくであろう分野である。本稿では歩行・バランス障害に対する非侵襲的脳刺激に関する報告について、自験例を含め、概観し、本分野において、我々理学療法士が担う役割について共有できればと考える。

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© 2020 社団法人 埼玉県理学療法士会
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