理学療法 - 臨床・研究・教育
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リハビリテーション医療DXと近未来の理学療法室の姿
金子 文成
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2025 年 32 巻 1 号 p. 3-10

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抄録

近年,情報通信技術(ICT)の発展により,リハビリテーション医療は大きな変革を迎えている。我が国の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」では,統合型ヘルスケアシステムの構築が示され,医療デジタルツインの実現が掲げられている。医療デジタルツインとは,現実世界の情報をデジタル化し,仮想空間上に再現するモデルであり,シミュレーションを通じて社会へ還元することを目的としている。この流れの中で,デジタルトランスフォーメーション(DX)が急速に発展し,リハビリテーション医療にもAI,VR/XR,ロボティクス,遠隔リハビリテーションといった技術が導入されつつある。我々は,2020年にアカデミア発のベンチャー企業を創業し,リハビリテーション医療DXに取り組んでいる。本稿ではリハビリテーションDXと今後の展望について述べる。

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© 2025 社団法人 埼玉県理学療法士会
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