理学療法 - 臨床・研究・教育
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新生児集中治療室入院中から退院,外来リハビリテーションまで継続して理学療法介入した18 トリソミー症候群の1 症例
内尾 優澤野 花穂猪飼 哲夫
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論文ID: 2026-07

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抄録

【はじめに】新生児集中治療室入院中から継続して理学療法介入した18 トリソミー症候群の症例について報告する。【症例記述】0 歳女児,18 トリソミー症候群の診断。新生児集中治療室入院中より理学療法を開始し,ポジショニング,関節可動域運動,感覚運動経験を行った。修正月齢6 か月において関節可動域は改善し,手で口に触るなどの自発的な動きがみられるようになった。その後,多職種にて人工呼吸器を含めたベビーカーへの移乗方法やポジショニングを検討し退院,外来移行となった。【考察】新生児集中治療室の早期から理学療法介入することで関節可動域制限の改善や発達の促進に寄与したと考えられた。また多職種により環境調整を行うことで円滑な在宅移行に至った。【まとめ】18 トリソミー症候群に対する新生児集中治療室からの理学療法介入や発達経過について示した。本報告は,18 トリソミー症候群の早期からの介入方法検討の一助となると考える。

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