日本糖尿病理学療法学雑誌
Online ISSN : 2436-6544
Charcot Footを合併した2型糖尿病患者の臨床的特徴と治療経過についての後方視調査
皆田 渉平工藤 元輝手老 泰介松木 宏多朗今岡 信介
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2026 年 5 巻 1 号 p. 30-37

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抄録
【緒言】Charcot Footは末梢神経障害を基盤に発症し,骨,関節,軟部組織に進行性の破壊と変形を引き起こし,運動機能が著しく損なわれ,歩行機能の低下や慢性潰瘍のリスクを顕著に増加させる.今回Charcotを発症した2型糖尿病患者の身体機能の特徴と治療法について調査した. 【方法】対象者における基本情報,在院日数,転帰先,治療方法,関節固定の有無,潰瘍部位,入退院時の歩行様式,退院時の歩行様式,透析の有無,装具の有無,Modified Eichenholtz stages,創傷治癒までの期間,装具作成の有無,1年後の予後を2013年から2023年までに当院でCharcot footと診断された2型糖尿病患者の電子カルテより後方視的に調査した. 【結果】対象者における創傷発生の部位は,足底部46.6%,足趾40.0%,その他(踵)13.3%であった.歩行能力が維持できていた症例は9例(60%)であった.1年後の再発は,5例(33.3%)であった.入退院時のBI総得点に有意差はなかった(Wilcoxon検定: T = 30.0, p = 0.156)が,効果量r = 0.44で中程度であった. 【結論】治療方法は観血的関節固定術が最も多く,歩行様式は退院時において杖歩行の割合が増加し,合併症や足部変形に伴う機能制限が生じやすい実態が示唆された.
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