薬史学雑誌
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明治・大正期における伏見屋市兵衞商店(現・小野薬品工業)の事業活動
安士 昌一郎
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2025 年 60 巻 2 号 p. 85-93

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抄録
目的:1717(享保 2)年に創業した大阪道修町の老舗である伏見屋市兵衞商店(現?小野薬品工業株式会社)の,明治・大正期における企業家活動を調査し,同時期のリーダーである 6 代,7 代,8 代当主が大阪薬業界およ び企業のその後に及ぼした影響を分析する. 方法:業界史ならびに各社史料から企業家活動を明らかにし,その活動が大阪薬業界および企業に与えた影響を考察した. 結果:伏見屋市兵衞(小野市兵衞)の明治・大正期の主な活動としては,道修町薬種中買仲間を代表して新たに定められた薬業関係の規則に対応し,規制当局と折衝を行ったことが挙げられる.結果として,道修町の薬業者達が新制度に適応するための基盤作りに貢献した. 結論:伏見屋市兵衞商店の六代伏見屋市兵衞,七代小野市兵衞,八代小野市兵衞は薬業界の激動期に自商店を維持し,道修町の薬業者の一員として業界の発展に関わった.そしてその活動は,9 代目当主が改革を行う際の地盤となったことを明らかにした.
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