主催: 公益社団法人 日本理学療法士協会 関東甲信越ブロック協議会
会議名: 第32回関東甲信越ブロック理学療法士学会
回次: 1
開催地: 千葉市
開催日: 2013/11/02 - 2013/11/03
【目的】
テニス競技において発生頻度の高い捻挫は、選手や指導者に軽視される傾向にある。そこで、今回は、比較的簡便な評価とされているFoot Posture Index(以下、FPI-6)を用い、捻挫の既往による足部の形態的変化を検証した。
【方法】
対象は片足捻挫既往のY大学テニス部女子部員18名。方法は、捻挫回数に応じ1回のみ捻挫を経験した足を1回捻挫足、複数回捻挫を経験した足を複数捻挫足とし、各FPI-6を計測し捻挫のない健足と比較検討した。また統計学的検討にはt検定を用い有意差を5%未満とした。尚、ヘルシンキ宣言を順守し、対象者には研究目的とデータ使用について説明し同意を得ている。
【結果】
1)健足のFPI-6は平均1.11点に対し、捻挫足平均は-3.39点と有意差を認めた(P<0.01)。2)「外果上下カーブの観察」「踵骨内外反の観察」「距舟関節膨隆の観察」の項目において、健足は各0.28点、0点、0.17点に対し、捻挫足は各-0.56点、 -1.28点、-0.5点と有意な変化を認めた(P<0.01)。3)健足と比較した1回捻挫足と複数捻挫足の差では「踵骨内外反の観察」において1回捻挫足0.89点差に対し、複数捻挫足1.67点差と有意差を認めた(P<0.05)。
【考察】
捻挫後の足部は距・踵骨が内反位に変化し、繰り返し捻挫を受傷することで、さらに内反が強まる。たとえ軽度の捻挫であっても初期治療から外反方向にアライメントを調整し、再発を予防することが重要となる。また、簡便なFPI-6などで早期から評価し再発予防に努めることが重要と思われた。
【まとめ】
FPI-6を用いて捻挫後の足部変化を検査した。捻挫後の足部は内反位にあり、複数捻挫で内反が増大する傾向があった。簡便に評価できるFPI-6は捻挫後のアライメント異常を早期に発見するメディカルチェックの一助として有効である。