関東甲信越ブロック理学療法士学会
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第32回関東甲信越ブロック理学療法士学会
セッションID: O-017
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口述発表
当院における寛骨臼回転骨切り術(RAO)術後の関節可動域、筋力、歩行能力の経過について
*平野 大輔浦川 宰小澤 亜紀子山副 孝文大崎 諒名嘉 寛之三浦 早織仲里 美穂間嶋 滿金 潤澤田中 伸哉
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抄録

【目的】

寛骨臼回転骨切り術(rotational acetabular osteotomy: RAO)の術後プログラムは施設によって異なるため、関節可動域、筋力の回復や歩行再獲得の経過にも一定した見解が得られていない。本研究の目的は、当院におけるRAO術後のプログラムを提示し、その結果から得られた経過について述べることである。

【方法】

2011年3月から2012年7月までに当院でRAOを施行後、当院の術後プログラム(6週~1/3での部分荷重開始、その後1週ごとに漸増し、9週~全荷重開始)に従い理学療法(PT)を施行し、杖歩行・独歩を獲得した6例(全例女性、年齢 46.5歳、術側病期全例初期股関節症)を対象とした。調査項目は、手術から杖歩行獲得/独歩獲得/PT終了までの期間、並びに各時期における術側・非術側股関節可動域(ROM、屈曲・伸展・外転)、筋力(MMT、大殿筋・中殿筋・大腿四頭筋)、疼痛、跛行が残存している症例数とし、これらの項目をカルテから後方視的に調査を行った。なお、本研究は対象者に説明し同意を得た。

【結果】

杖歩行獲得は術後4ヶ月(中央値)で、この時点での術側筋力(中央値)は大殿筋4.5、中殿筋3.8、大腿四頭筋5であった。独歩の獲得は術後8ヶ月であったが、この時の可動域・筋力は、杖歩行獲得時から改善していなかった。独歩獲得後約1ヶ月間で、術側筋力は大殿筋4.7、中殿筋4.3に向上、可動域は各運動方向で拡大、更に独歩での疼痛、跛行が3例で消失し、術後9ヶ月でPT終了に至った。

【考察】

杖歩行獲得後、可動域、筋力は改善がなかったものの、杖歩行時の疼痛、跛行が軽減し、独歩獲得に至った。これは CKCexなどの動作練習を繰り返し行うことと、杖を補助に利用することで代償動作を軽減することができるようになったためであると考えられる。しかし、その後独歩での疼痛と跛行をさらに軽減するためには、中殿筋、大殿筋の筋力向上が必要であった。

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© 2013 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
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