抄録
【目的】
当施設は開設以来パワーリハビリテーションをサービスと
して提供している。運動療法機器を使用した機能訓練を入所
利用者と通所利用者に提供している。今回、使用していたロ
ーイングマシン、トレッドミル、エアロバイク、ニューステ
ップの運動療法機器の買い替えを行う上で台数や機器の選定
の依頼が所属施設からあった。運動療法機器の選定、台数の
決定を稟議作成に結び付け買い替えに至るまでを経験する機
会を得たので以下に報告する。
【方法】
調査期間は平成26年2月1日~平成26年2月28日。対象者は
期間中に当施設に入所している在所者数147名と通所してい
る通所登録者数201名の合計348名。対象者が使用しているロ
ーイングマシン、トレッドミル、エアロバイク、ニューステ
ップの使用状況を調査した。調査方法は利用状況管理表から
営業時間(9:00~17:00の8時間)と各曜日の使用状況を調
査し提案した。上記4種類の運動療法機器の台数の選定する
ための判断材料として買い替えのための稟議書を作成し施設
側へ提案した。
【倫理的配慮】
個人情報保護とヘルシンキ宣言に基づいている
【結果】
ローイングマシン0台、トレッドミル2台、ニューステップ
3台、エアロバイク3台を新規買い替えを提案とした。ローイ
ングマシンは考慮した結果新規買い替えの提案に至らなかっ
た。
【考察】
今回の経緯について身体機能の評価や日常生活活動の評価
のみでなく、環境因子、運動療法機器の情報収集など多くの
情報を統合と解釈させることが重要であると考える。利用状
況を把握し、その内容を客観的に数値化することも稟議書作
成に生かすためには重要であると考える。
【まとめ】
運動療法や物理療法を用いて失われた身体の機能を取り戻
す治療を提供することだけでなく稟議書作成において理学療
法士の専門的な情報収集が生かされた。稟議後トレッドミル
2台、ニューステップ3台、エアロバイク3台を新規買い替え
に至った。