関東甲信越ブロック理学療法士学会
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第33回関東甲信越ブロック理学療法士学会
セッションID: O-044
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口述発表(一般・症例報告)
介護老人保健施設における運動療法機器買い替えについての経緯報告
*山口 翔平
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抄録
【目的】 当施設は開設以来パワーリハビリテーションをサービスと して提供している。運動療法機器を使用した機能訓練を入所 利用者と通所利用者に提供している。今回、使用していたロ ーイングマシン、トレッドミル、エアロバイク、ニューステ ップの運動療法機器の買い替えを行う上で台数や機器の選定 の依頼が所属施設からあった。運動療法機器の選定、台数の 決定を稟議作成に結び付け買い替えに至るまでを経験する機 会を得たので以下に報告する。 【方法】 調査期間は平成26年2月1日~平成26年2月28日。対象者は 期間中に当施設に入所している在所者数147名と通所してい る通所登録者数201名の合計348名。対象者が使用しているロ ーイングマシン、トレッドミル、エアロバイク、ニューステ ップの使用状況を調査した。調査方法は利用状況管理表から 営業時間(9:00~17:00の8時間)と各曜日の使用状況を調 査し提案した。上記4種類の運動療法機器の台数の選定する ための判断材料として買い替えのための稟議書を作成し施設 側へ提案した。 【倫理的配慮】 個人情報保護とヘルシンキ宣言に基づいている 【結果】 ローイングマシン0台、トレッドミル2台、ニューステップ 3台、エアロバイク3台を新規買い替えを提案とした。ローイ ングマシンは考慮した結果新規買い替えの提案に至らなかっ た。 【考察】 今回の経緯について身体機能の評価や日常生活活動の評価 のみでなく、環境因子、運動療法機器の情報収集など多くの 情報を統合と解釈させることが重要であると考える。利用状 況を把握し、その内容を客観的に数値化することも稟議書作 成に生かすためには重要であると考える。 【まとめ】 運動療法や物理療法を用いて失われた身体の機能を取り戻 す治療を提供することだけでなく稟議書作成において理学療 法士の専門的な情報収集が生かされた。稟議後トレッドミル 2台、ニューステップ3台、エアロバイク3台を新規買い替え に至った。
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© 2014 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
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