関東甲信越ブロック理学療法士学会
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第44回関東甲信越ブロック理学療法士学会・第28回山梨県理学療法士会学術集会 合同学会
セッションID: O-02-03
会議情報

一般演題(口述)
若年者のロコモ度テストと乳幼児期の身長・体重との関連
*辻 俊太郎, 沢谷 洋平, 広瀬 環, 河野 流奈, 杉浦 匠, 滝本 理緒奈, 西村 優人, 糸数 昌史
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抄録

【はじめに、目的】

フレイル・ロコモ克服に向けた医学会宣言では、幼少期からのロコティブシンドローム(ロコモ)対策の重要性が指摘されている。本研究ではさらに早期の乳幼児期に着目し、これまで先行研究のない若年者のロコモと乳幼児期体格との関連を明らかにすることを目的とした。

【方法】

2024 年 4 月に実施した後ろ向きコホート研究で、対象は正常分娩で出生した大学生 62 名(19.6±1.3 歳)とした。ロコモ度テスト(立ち上がりテスト、2 ステップテスト、ロコモ 25)を実施し、ロコモの有無を判定した。2 ステップ値は 2 歩幅を身長で除して算出した。0、1、3 歳時の身長体重は母子手帳より聴取した。統計解析は、ロコモ該当群と非該当群における 0、1、3 歳の身長体重の群間比較、およびロコモ度テストと 0、1、3 歳の身長体重との関係をピアソンの積率相関係数・スピアマンの順位相関係数にて分析した。また、従属変数を相関分析で有意であったロコモ度テスト、独立変数をステップワイズ法にて投入した 0、1、3 歳時の身長体重、調整変数を性別と現在の運動習慣とした多変量解析も実施した。

【倫理的配慮、説明と同意】

研究参加の同意を書面で得た。倫理審査委員会の承認を受け、ヘルシンキ宣言のガイドラインを遵守した。

【結果】

ロコモの有無で乳幼児期の体格に有意差は認めなかったが、2 歩幅と 0 歳身長(r=0.430)・0 歳体重(r=0.438)・1 歳身長(r=0.368)・ 1 歳体重(r=0.356)・3 歳身長(r=0.319)、2 ステップ値と 0 歳体重 (r=0.260)、ロコモ 25 と 0 歳身長(ρ=-0.281)の間に有意な相関関係を認めた。重回帰分析では 2 歩幅と 0 歳身長(p=0.002)、二項ロジスティック回帰分析ではロコモ 25 が 1 点以上と 0 歳身長 (p=0.017)が有意に関連していた。

【考察】

本研究は、若年者のロコモ度テストと乳幼児期の体格との関係を調査した世界初の報告である。その結果、正常分娩の集団にも関わらず、両者の間に弱い~中等度の関連が明らかとなった。フレイル・ロコモ克服に向けた医学会宣言において、ロコモに対する取り組みは小児期から高齢期までの各段階に応じたライフコースアプローチが求められている。本研究はその起点をさらに早い時期に置くことの意義を示している。

【結論】

若年者のロコモ度テストは乳幼児期の体格と関連している。ロコモ予防には成人期を待たず、乳幼児・小児期からの予防的なアプローチの重要性が示唆された。

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