理学療法とちぎ
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調査報告
回復期リハビリテーション病棟を入退棟した脳卒中患者の日常生活機能評価表およびFunctional Independence Measureとの関係
今井 樹菊池 祐伎伴 知子高山 吉弘
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2022 年 12 巻 2 号 p. 67-71

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抄録

[はじめに]回復期リハビリテーション病棟を入退棟した脳卒中患者を対象とし,日常生活機能評価表およびFunctional Independence Measure(FIM)との関係を調査した.[対象と方法]当院回復期リハビリテーション病棟に入退棟した脳卒中患者121 名を対象とした.入退棟時に日常生活機能評価表およびFIM を用いることで,診療報酬にて定義された重症者および重症者改善割合を算出した.[結果]入退棟時の日常生活機能評価表とFIM との間に負の相関を認めた.重症者割合に相違は見られなかったが,重症者改善割合ではFIM よりも日常生活機能評価表を用いたほうが有意に大きかった.[結論]診療報酬制度下における重症者改善割合の基準に互換性が欠けている可能性が示唆された.

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© 2022 Tochigi Physical Therapy Association
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