2017 年 7 巻 1 号 p. 19-23
[はじめに]頸部へのリンパドレナージおよびストレッチによる身体機能への効果を明らかにすることを目的とした.[方法]健常若年男性10名を対象に筋硬度,関節可動域,VASを評価した.頸部リンパドレナージ,頸部ストレッチ,安静背臥位を一日おきに各群10分間行い,実施前後に各測定を行った.[結果]関節可動域がストレッチ群の両側肩関節屈曲で有意に増加し,リンパドレナージ群では右頸部側屈と両側の肩関節屈曲が有意に増加した.また,ストレッチ群,リンパドレナージ群ともに肩こり,ストレス,浮腫のVASが介入前後で有意に減少した.[考察]リンパドレナージは,可動域およびリラクゼーションの効果が高い可能性があることが示唆された.