2017 年 7 巻 1 号 p. 51-54
[はじめに]運動アドヒアランスを維持するためには急性期から維持期へのシームレスな体制の整備が必要である.本症例は外来心臓リハビリテーション(外来心リハ)とNPOメディックスクラブを併用した症例である.[症例紹介]拡張相肥大型心筋症により心不全を発症した40代女性.[経過]退院後に外来心リハ,メディックスクラブを週1回継続した.3ヵ月後に運動耐容能,心機能の改善および歩数の増加がみられた.[考察]外来心リハでは理学療法評価を実施,メディックスクラブでは廉価で楽しい運動の継続を期待し,有益な効果を認めた.[結論]外来心リハとメディックスクラブ併用は,急性期から維持期への運動アドヒアランス向上に寄与する.