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Print ISSN : 0386-8230
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検査誤りがある場合の不良率管理図の特性
金塚 高次
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1972 年 2 巻 1 号 p. 14-18

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抄録
検査誤りが不良率管理図の検出力にいかに影響するかを明らかにすることは,工程管理に不良率管理図を使用する上で重要なことである.さきに x^^- - R管理図の検出力に対する測定誤差の影響を検討したが,本報では検査誤りがある場合の工程変化に対する p 管理図の検出力を求め,検出力に及ぼす検査誤りの影響を考察する.検査誤りが伴う場合は,一般に工程変化に対する検出力を低下させる.したがって,検査誤りの影響が無視できない場合,検出力の回復をはかるためには,管理図の経済性を考慮して試料の大きさを大にするか,あるいは検査誤りを減少させるかすることが必要である.
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© 1972 一般社団法人 日本品質管理学会
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