2004 年 34 巻 4 号 p. 407-418
Shaininの提案したvariable Searchは,品質特性に影響を与えると考えられる要因から,少数の実験回数で重要な要因を見つけ出す実験計画法の一つであり,品質改善に大きな貢献をしている.その一方で要因間の別名関係が明らかにされていないなど,いくつかの問題点が指摘されている.
そこで,本論文ではvariable Search の数理的側面に着目し,推定可能な効果と要因間の別名関係を明らかにする.また,variable Searchの有効性と限界についても検討する.