2022 年 52 巻 3 号 p. 196-198
直交表の外側に信号因子と誤差因子を直積の形で配した実験データを考える.このとき信号因子と誤差因子の水準数がいずれも大きいとする.このような状況で得られる観測値に対して3 相特異値分解モデルを想定し,Tucker の解法を用いてモデルのパラメータ推定を行う方法を提案した.半田印刷工程の実験データに対して,この方法を適用した結果,直交表の各行,信号因子の水準,および誤差因子の水準に与えられたスコアより,単にSN 比と感度に対して分析するだけでは得られない知見を得た.