抄録
EC サイトは,顧客と製品・サービスを提供する側が対面でコミュニケーションすることがないため,提供側は顧客のニーズを把握することが難しい.本研究では,有形の製品に焦点を絞り,製品の属性および顧客の属性の違いを考慮したモデルを考えた上で,仮想購買実験を行い,その結果をもとにEC サイトにおける顧客の行動から製品に対する顧客のニーズを把握する方法の可能性を検討した.結果として,1)製品に対する顧客のニーズ(品質項目の重視
度,魅力度当り前度),EC サイトにおける顧客の行動は,それぞれ少数の成分に集約できること,2)製品に対する顧客のニーズによってEC サイトにおける顧客の行動が変わるが,両者の関係は製品の属性や顧客の属性によって影響を受けること,3)この関係を用いることで,EC サイトにおける顧客の行動から製品に対する顧客のニーズを把握することができる可能性があることがわかった.