RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
Print ISSN : 0033-8303
ISSN-L : 0033-8303
資料
137Csが海産生物に蓄積するメカニズム(2008年度~2010年度)
平良 文亨中村 心一濱野 敏一山口 仁士
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2012 年 61 巻 3 号 p. 145-152

詳細
抄録

玄海原子力発電所周辺で海面養殖されているトラフグを指標に核種分析を実施した結果,トラフグは生育環境において海水を1つの媒介経路として137Csを体内に取り込み,生物濃縮により主に筋肉及び骨に分布・蓄積されることが確認された。137Csをトレーサとした海産生物の核種分析は,人工放射性核種の環境動態を把握するための基礎データとして,極めて有用である。

著者関連情報
© 2012 by Japan Radioisotope Association
前の記事 次の記事
feedback
Top