2014 年 63 巻 1 号 p. 13-30
千葉県立柏の葉公園内の「冒険のトリデ」において,除染作業前後に調査を実施し除染効果の検証を行った。除染手法別の地上から高さ50cmにおける線量率の平均低減率は,汚染土壌の覆土(厚さ5cm)で57%,汚染土壌の切削(厚さ5cm)で64%,砂場の入替え(深さ10~20cm)で74%,芝の深刈り(深さ2cm)で31%,天地返しで85%程度(文献値を参考にした)であった。除染後の線量率は,概ね0.23μSv/h(大地由来の線量率0.04μSv/hを含む)を下回り除染の有効性が確認された。