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放射性物質取扱施設設計計画の標準化
岡島 暢夫
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1965 年 14 巻 1 号 p. 33-41

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抄録

低中放射能レベル, 中小規模の放射化学研究所設計計画の標準化の可能性を述ベた。この設計計画の標準化の試みは, つぎの2つの仮定に基づくものである。すなわち, 1) 施設設備には標準化の可能性がありかつ, また保健障害を防ぐ放射線管理上の制限量の基準があること。2) 低中放射能レベル, 中小規模の施設で行なわれる実験研究設備のほとんどは標準化によって経済化され, さらに実験研究の発展に伴う施設内容の変化にに対応するフレキシビリティも十分に確保できること, すなわち, 設計条件を構成する設備内容の3S化によって, このような経済性と自由性が得られること。
このような考え方が施設設計計画の標準化にに適用できるものであることを述べ, その試案実例を示した。実験台, 流し.フードに設備モジュールを設定し, さらに建築計画上のモジュールを実験室の大きさ, 配置に対応させを, その組合わぜを計画の基本型とした。汚染微粒子がうまく排気気流に乗って, 床上に落下しないための室の長さと排気気流速度との関係をもまた示した。

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