1965 年 14 巻 2 号 p. 132-136
液体シンチレーション計数法における計数効率決定の一方法として, discriminator ratio法を実験に基づき, 検討した。溶媒には, diluter, mild quencher, strong quencherとして9種のものを選び, scintillatorに加えてquenchingさせ, 計数効率とdiscriminator ratioの関係, すなわち更正線を求めた。更正線の直線性と測定条件の関係, 溶媒の差による更正線のずれを検討した。その結果, 更正線は, 溶媒の種類によらず, 一定であり, また最適の測定条件では, 非常によい直線性をもつことがわかった。また, 実際の応用例についても報告した。