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RIトレーサー法による気中微量水銀の放射化分析法の検討
西村 邦夫平山 達
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1968 年 17 巻 12 号 p. 562-568

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抄録

低濃度水銀ガスは過マンガン酸カリウム溶液, アルカリ性次亜臭素酸塩溶液などを捕集液とし, ジチゾン法で分析していた。著者らは, さらに検出限界を下げるため, 放射化分析法を応用することを考え, RIトレーサー技術を用いて, 本法の開発を行なった。RIトレーサー法は, 水銀のような低濃度ガスの標識や, 分析法の開発手段としてすぐれている。また本研究によって開発された飽和塩素水を吸収液とした場合, 熱中性子束密度1.2×1011n/cm2・secで非破壊分析すると10-3mg/m3の濃度まで精度よく定量できた。

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