1969 年 18 巻 4 号 p. 130-136
細い線束のγ線の後方散乱を用いて容器壁の厚さを測定する場合について報告した前報に引き続き, 今回は同様な方法を液位計の場合について試み, その結果を検討した。すなわち液面を容器外から測定するとき, 容器壁からの散乱線を受けないように検出器コリメーターや遮へい体を適当に配置するなどの幾何学的条件によって, 許容される容器壁の厚さを増すことができた。これらの場合の性能の判定には必要最小の「線源量×時定数」値によるのが便利であることを示し, それに基づいて有利な配置をきめることができた。