1970 年 19 巻 3 号 p. 123-128
前報では統計誤差を数式で解析したが, この報告では前報に用いた種々の量, すなわち放射線検出器の伝達関数G (s) , 放射線検出器に生ずる電荷qの分布の形f (q) , および放射線減弱曲線の形f (x) のうち, 後2者について実験的に検討を加えた。これらの値は放射線測定器や, 放射線源の種類, 放射線の通過する物質, 放射線測定系の配置, その他多くの条件によって変化する。これらのすべてについて詳しく検討はしてないが, いままでに行なった結果を概観することによって応答が速く精度のよい放射線厚さ計を設計する方策を明らかにした。