RADIOISOTOPES
Online ISSN : 1884-4111
Print ISSN : 0033-8303
ISSN-L : 0033-8303
荷重結合容量方式2次元位置検出比例計数管
山本 幹男田中 栄一
著者情報
ジャーナル フリー

1975 年 24 巻 6 号 p. 379-385

詳細
抄録

放射線の入射位置の検出器, 2次元比例計数管からの位置情報の読み出しに荷重結合容量方式を用いたシステムを試作し基礎実験を行なった。この方式は, 放射線によって作られた電荷を各陽極線につけられた2つの結合容量によって位置に比例した率で2つに分割し, 2台の増幅器に導き, 1台の出力を2台の出力の和によって除し, X位置座標を得る。また陰極板を陽極線に直角な帯に分割し, それらへの陽イオンの移動の誘導パルスをX座標と同様な方式で読み出し, Y座標を得る。位置分解能は, X方向は陽極線間隔 (3mm) で制限されるが, Y方向は分割陰極板幅 (5mm) では制限されない。この方式は構成・製作が簡単でしかも信号対雑音比を高く保てる。

著者関連情報
© 社団法人 日本アイソトープ協会
次の記事
feedback
Top