環境金属汚染による有害元素の体内摂取量および種々の含有元素の濃度分布型の変化を追求することを目的とし, その第1段階として, 非汚染地区住民毛髪試料について, 原子炉中性子を用いる非破壊放射化分析を試みた。短・長両時間照射法により, Al, As, Au, Br, Ca, Cl, Cr, Cu, I, K, La, Mg, Mn, Na, S, Sb, VおよびZnの18元素を定量し得た。またこの結果に基づきこれら元素の濃度分布ヒストグラム, 性, 年令別による差異および各元素間の相関性を検討した。
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