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111In-chlorideによる骨髄シンチグラフィ
―全身性造血機能障害例への応用を中心に―
菅 正康宮前 達也
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1977 年 26 巻 12 号 p. 852-857

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抄録
赤芽球系細胞に集積するとされている111In-chlorideを使用し, 全身性造血機能障害例を中心とした28例に骨髄シンチグラフィを施行した。インジウムは鉄と異なり定量的な造血機能評価の手段とはならないが, 骨髄集積度は活性骨髄の赤芽球系細胞の量的変化に良く相関し, 現時点では定性的ではあるが, 各種の血液疾患の病態把握の一助になると考えられ, 局在性造血機能障害例と同様に, 全身性障害例への応用の有用性もあると結論した。
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© 社団法人 日本アイソトープ協会
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