RADIOISOTOPES
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169Yb-citrateの体内残存と被曝線量の評価
安東 醇森 厚文安東 逸子平木 辰之助久田 欣一
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1977 年 26 巻 9 号 p. 602-605

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抄録

169Yb-citrateを静注したラットの体内に残存する169Yb量を40日間にわたってアニマルカウンター (アロカ (株) 製ユニバーサルガンマカウンターJGC-101B) で測定した結果, 169Ybの残存曲線は3相に分解でき, それぞれの生物学的半減期は第1相は3.6時間, 第2相は194時間, 第3相は850日であった。第1相は静注直後の尿中への排出を, 第2相は肝臓等の軟組織からの排出を, 第3相は骨からの排出を示していた。この値をもとに169Yb-citrate 1mCiを人間に静注した場合の被曝線量をMIRD法で計算すると, 全身被曝線量は4.5rad, 骨被曝線量は20.8radであった。

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© 社団法人 日本アイソトープ協会
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