1979 年 28 巻 4 号 p. 231-235
副腎シンチグラフィにおける定量的検討を行った。対象は片側異常4, 両側異常4, 対照7の計15例である。131I-adosterol 400μCi静注後, 6日目に背面よりpreset time 999.9secにて撮像, 同時に画像を64×64のmatrixに収録した。左右副腎の中心部を通る2本のprofile curveについて, それぞれそのなかに含まれるcount数を, matrix数で除したものをback値, 副腎部の最高カウントをpeak値, back値より高いカウントを得たmatrix数をwidth, width内に含まれる総カウント数からback値をひいたものをhigh countとし, 疾患群・対照群について検討したところ, 両者の鑑別に有意な結果が得られた。