RADIOISOTOPES
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ラジオイムノアッセイによる妊婦血中コルチゾールとプロゲステロンの測定―とくに陣痛発来との関連について―
水谷 栄彦佐倉 東武秋山 治幸小林 浩
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1982 年 31 巻 4 号 p. 185-189

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抄録

妊娠後期, とくに陣痛発来前における妊婦血中コルチゾールとプロゲステロンの動態は陣痛発来機序との関連から興味が持たれるが, 未だそれらの動態は諸家の報告の一致をみず, 不明確な点が多い。そこで, ラジオイムノアッセイ法により, まず正常妊婦妊娠各期のコルチゾールとプロゲステロンを測定し, これらの正常妊婦血中動態を検討した。コルチゾールは妊娠週数の進行とともに増量し, 妊娠満期の40週に最高値を示した。一方, プロゲステロンも同様に妊娠の進行とともに著増するが, 妊娠38週が最高値であり, 以後, 妊娠満期の40週には有意の減少がみられた。つぎに6例の妊娠末期の連続測定例から, 陣痛発来前に同様なコルチゾールとプロゲステロンの変動を観察した。これらステロイド赤ルモンの動態を胎盤のステロイドホルモン代謝酵索との関連のもとに考察を加えた。

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