RADIOISOTOPES
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18F-2-フルオロデオキシグルコース合成装置
―自動合成への試み―
長町 信治入江 俊章井上 修山崎 統四郎石松 健二
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1983 年 32 巻 8 号 p. 359-363

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抄録
18F標識フルオロデオキシグルコース (18F-2FDG) 自動合成装置の開発を行った。目的は2つあり, 1つは作業者の被曝を低減することであり, 他の1つは, 比較的容易な操作で安定した品質の薬剤を合成することである。合成手順は従来放射線医学総合研究所で行われてきた方法をそのまま取り入れ, 遠隔合成および自動合成のできる装置を製作し, 遠隔操作により合成試験を行い, また臨床利用にも提供した。化学収量は従来の方法とほぼ同じで, 合成時間は短縮され, 結果的に多くの18F-2FDGが得られるようになった。自動運転のソフトウェアを完成させることと, 合成前後の作業を簡便化することが今後の課題である。
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