タンパク質等に
125Iを標識した10名の実験者の唾液を5か月間モニタした。放射能はNaI (Tl) 検出器と400チャネル波高分析器とで
125Iの光子スペクトルを測定し, サムピーク法で定量した。唾液中濃度は4.65±2.1~135±2.7cBq (1.26±0.57~36.5±0.73pCi) /mlであり, 平均20.8±1.89cBq (5.62±0.51pCi) /mlであった。使用量に対する比は (2.2±0.64) ×10-9~ (3.6±0.073) ×10-8にあり, 平均 (8.1±1.1) ×10-9であった。1標識実験当たりの甲状腺摂取量は146~2, 700Bq (3.94~72.9nCi) であり, 使用量に対する比は7.30×10-5~5.40×10-6であった。摂取された
125Iによる甲状腺の被曝線量は378~4, 740μGy (37.8~474mrad) であった。唾液中125Iのモニタリングは
125I標識実験者の体内汚染の指標として有用であることが分かった。
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