1987 年 36 巻 7 号 p. 317-324
新しく開発した荷電粒子イメージング装置をα核種とβ核種の分布の迅速測定に応用した。このイメージング装置はZnS (Ag) 蛍光膜, テーパーファイバー, イメージインテンシファイア, ボラロイドフィルムから成っている。イメージング装置の性能は, 位置分解能61p/mm以上, ひずみ2.5%以下, と非常に良い。イメージング装置は1個1個のα線をスポットとして撮影できるので, α核種の分布を定量化できる。β核種を投与したマウス試料のオートラジオグラムは, X線フィルム法では2週間程度の露出を要するのに比べて, この装置では2分の露出で済む。