RADIOISOTOPES
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~1nm以上のナノ空間の大きさとオルトーポジトロニウムの寿命との相関に関する考察
伊藤 賢志中西 寛氏平 祐輔
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1998 年 47 巻 3 号 p. 206-211

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抄録

ortho-positronium (o-Ps) の量子半径, Rps, を仮定して得られたo-Psの消滅寿命と~1nm以上の空孔の大きさとの新しい相関式を提案した。ナノメートルレベルの空間におけるo-Psの寿命, τhole (=1/λhole) は, 真空で消滅する固有寿命 (140ns) とバルク界面から浸出した厚さ△Rの電子層中の反平行スピンの電子とのピックオフ反応による寿命との分配によって, 以下のように決まると仮定した。
λholo= {λR=2 [1-R/RR+1/2πsin (2πR/RR) ] (f (R0)
λf (R) +λRα (1-f (R) ) (f (R>0)
ここで, λ=1/140, Ra=RPsR, f (R) = (R-Ra/RR) bである。

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